野球部×応援部 主将対談

本記事は、早稲田大学野球部の主将を務める早川隆久選手、早稲田大学応援部の代表委員主将を務める宮川隼の対談をまとめたものです。

4年生にとって最後のリーグ戦。
野球部と応援部にとって、秋季リーグ戦の優勝の鍵は何か。
そして、この4年間、どんな想いで野球や応援に取り組んできたのか。

 離れていても、優勝への想いは1つ。

両部主将の熱い想いにご注目ください!

 

ー応援のなかった春季リーグ戦についてどう感じたか

早川選手(以下敬称略)

正直に言うと、応援があれば優勝できた。後もう一押しほしかった。
そこで、応援の力の重要性を感じたんだよね。
タイブレークで2戦とも負けて、タイブレークの時に、特に接戦の時には応援の力がどれどけ重要かがよく分かった。自分達の力不足ではあるけど、本当に紙一重だったから、そこで応援の力があったら…と思うことはある。法政戦も慶應戦も後一つってところでやられてるから、優勝出来るって手応えはあるけど…後もう1つ足りなかった。応援なくて感じたのは、そこかな。

宮川主将(以下敬称略)

俺は、応援がなくても頑張っている選手を見て、「応援」とは何なのかを問い直したな。
失って初めて気付くじゃないけど、応援部っていうのは選手ありきで舞台を用意してもらっているんだなって。

ーコロナ禍においての主将としての立ち振る舞い

宮川

応援部はパート毎に別れてて主に俺は学ラン着てる「リーダー」のパートのメンタルケアを行ったんだけど、自粛期間では下級生に電話を掛けたりしてモチベーションの維持をしようとした。大々的に何かをやったってよりは、日常の中で積み重ねたって感じかな。あと、たまにこういった形で外部のメディアに取材を受けさせていただいた時は、下級生に向けたメッセージもコメントに含ませてみたりした。

早川

自粛期間を踏まえてキャプテンとしてやってきたのは、グランド上から私生活まで、特に寮生には行動で示した。『率先して練習する』っていうのは言い方がおかしいけど、自粛期間という自立しないといけない環境でも、“しっかりキャプテンは動いているんだな”っていう姿を見せるのを意識した。この逆境の中だからこそ立ち向かって、優勝出来れば歴史に名を残せる様な代になるから、自覚持って動くようにってことを常に言ってた。

 

ー壁にぶつかった時は

早川

伸び悩んだ時こそ自分が野球をやれてるってことに対する感謝の気持ちを思い出す。野球が出来ているのを「当たり前」と感じてはいけないと思ってる。その中で支えてもらってる人、監督コーチもそうだけど、家族だったり仲間だったり、育ててくれた人に対する感謝の気持ちを忘れたら、それこそ終わりだと思ってて。恩返しをしたいとか、支えてくれた人に対する感謝の気持ちがないと、プレーにも現れてこない。練習も1日1日積み重ねていかないと、結果にも出ないから、感謝の気持ちというのは忘れない様にしてる。

宮川

応援部って他の部活と違って、個人で数字として結果が出ないからモチベーションのキープが難しい。そういった中で何が自分を突き動かしてくれるかっていうと、下級生の頑張りだったり、早川が言ってたように親への感謝だったり、上級生が造り上げてきたこの応援部を守っていかなきゃいけないなっていう気持ちなんだよね。自分の内側から湧き上がる気持ちというよりは、外部の人に色々やってもらったという「感謝の気持ち」というところに最終的には行き着くかな。それがあればこの自粛期間も乗り越えられる気がする。

ー秋季リーグ戦、優勝の条件とは

宮川

応援があればとさっき早川が言ってたように感じてくれたなら、俺たち今できる最高の応援で後押しする。今のコロナ禍で出来る最高の応援スタイルを見つけて、優勝の糧にして欲しいと思う。質問の答えになってない気がするけど(笑)

早川

優勝の条件は応援部の存在。去年や一昨年の秋の早慶戦をああいう形で勝てたのも、「応援部の為に」と思っている選手は少なからずいて、そういった想いが大きい。やっぱり、俺たちが頑張れる源になっているのが応援部でもあるから、優勝のする条件としては、応援部の応援だったり、観客の方の声援だったりが自分の力になるので。それさえあれば、自分達は優勝出来ると思っています。

 ※2018年の秋季早慶戦では9回表に逆転、2019年の秋季早慶戦では9回裏にサヨナラで勝利を納めました。今年の秋季早慶戦にも注目!

 

ー厳しい状況に置かれている早大生に一言

早川

コロナ禍の厳しい状況の中で、その中で自分を追い込めるかが大事で、探究心を持てるか否かで成長度合いが決まってくると思ってる。こういう時間だからこそ大事にするべき。時間があれば、応援部の熱い応援や野球部の熱いプレーを見ることで、パワーを貰えることもあると思うから、コロナ禍が終わったら是非神宮に来て欲しいなって思います。

宮川

コロナ禍で思い描いていたキャンパスライフを遅れずに退学しようとか、これでいいのかと思ってる人もいるって話を聞いた。学生として3年くらいしか所属してないけど、色んなOB会に呼ばれたりして、そこで絶対に言われるのは「早稲田に入って良かった」ということ。だから、早稲田に入ったことは間違いないよって伝えたい。来年になったとしても、コロナ禍が終わったら、「早稲田に入って良かった」と思わせてあげるから、是非神宮に来て欲しい。

ーお二人とも、ありがとうございました!!

 

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