What’s “Drill”?

「吹奏楽団の3つの活動…応援と座奏は大体わかるけど、『ドリル』って何?」
という貴方の為に、ここではドリルステージについて徹底解説致します!
これを読み終えたとき、貴方はドリルの虜になっているはず…!?

“ドリル”とは?

「ドリル」別名「ステージマーチング」とは、楽器を演奏しながらステージ上を縦横に動き、奏者の形作る隊形によって聴覚だけでなく視覚的にも音楽を表現する「総合芸術」の一種です。
単に「マーチング」と言って皆さんが思い浮かべるのは、路上で行われるパレードではないでしょうか? パレードは縦長の形で道なりに歩いていくだけですが、ドリルはステージ上で音楽に合わせて三角形や四角形、円など様々な形を作っていく物…と言うと、多少は想像できるでしょうか。

さて、マーチングの歴史はかなり古く、その起源は12世紀のトルコまで遡ると言われています。初めは宗教儀式や、ご存知の通り軍隊によって実用目的で行われていたマーチングですが、現在はアメリカを中心に広く一般に普及し、近年より芸術性を帯びてきています。
演奏場所によっていくつかの分類が存在するこのマーチングですが、音響的に優れ照明も利用できるステージマーチング=ドリルは、中でもエンターテイメント性に優れた物であると言えるでしょう。

ドリルパート紹介

旗を扱うカラーガードや、ステージ前方にいるフロントパーカッションなど、ドリルステージの際には、座奏や応援の時とはちょっと違うパート分けができます。

インストゥルメンツ(通称:メンツ)

楽器を演奏しながら動き様々な隊形を形作るのがインストゥルメンツ、通称「メンツ」。使用する楽器は、ダブルリードを用いない事、チューバの代わりにスーザフォンを用いる事を除けば基本的に座奏時の物とあまり変わりません。ただし、ホルンやユーフォニウムはベルが前にあるマーチング用楽器を使う事があります。

 カラーガード(通称:ガード)

ステージ上で旗を振ったり、ダンスを踊り、音楽や隊形だけでは表現しきれない部分を華麗に表現するのがカラーガード。通称「ガード」と呼ばれる人たちです。主に旗を使いますが、時には布や傘など様々な物を用います。一般のマーチング団体では男女の区別はありませんが、当楽団では特に男性のカラーガードをメンズガードと呼んでいます。

バッテリー

ステージ後方で、大きな太鼓を担いで叩いているのが「バッテリー」と呼ばれるパート。ドリルステージのリズムを司る重要なパートです。彼らの技量がステージの良し悪しを決定してしまうと言っても過言ではありません。時には前へ出てきて、大迫力のソリを演奏することもあります。

フロントパーカッション

ステージ前方で鍵盤楽器や大太鼓などを叩いているのが「フロントパーカッション」です。持ち運ぶ事の出来ない大きな楽器や、特定の場面でしか使われない小物楽器達を扱います。上記の3パートのように動きで表現することはありませんが、ステージの音楽面を支え曲に彩りを添える重要なパートです。

ドリルステージが出来るまで

ドリルステージの「ドリル」は、皆さんが小学校時代にやったあの計算ドリルと同じもの、つまり「反復練習」を意味します。
正確無比にステージ上を歩き回り、ぴったりと旗を合わせる為には、長期間にわたる努力と精進が必要なのです。

1.コマ表

ドリルステージにおけるプレーヤーの動きを指定した紙を「コマ表」と言います。演劇でいう所の台本に当たる物と思っていただければほぼ正解です。大体1曲当たり20~30枚程度の分量があります。プレーヤーはコマ表を受け取ると、各隊形における自分の位置や動き、隊形全体の形などをチェック(「コマ予習」と言います。)し、練習に備えます。

2.コマ発・操発

ドリルステージへの最初のステップは「コマ発」。コマ表に基づき全員で歩いて、危険な箇所が無いか、指定の通りに動けるかを確認します。ガードはさらに振り付け(=操作)の発表「操発」が行われます。

3.メンツ・ガード別練習

コマ・操作の発表が終わると、メンツとガードは別練習に入ります。まずはしっかりとコマを覚えて、一曲動けるようになる事や、操作を覚えて曲通りに旗を振れるようになる事を目的とします。

4.合わせ練習1

メンツ・ガード共にある程度覚えてきたら、一度合同で練習をします。ここで、実際に動いたり操作を振った時にお互いが危険ではないかなどを、しっかりと確認します。

5.詰めの練習 -ライン・旗合わせ-

合わせ練習で危険が無い事が確認されると、いよいよ詰めに入ります。メンツは縦・横・斜めなどのラインをぴったりと合わせ、表現すべき隊形を綺麗に整えていきます。

ガードは「旗合わせ」と呼ばれる作業に入ります。一列にならんだり、実際に動いたりしながら操作の角度、投げのタイミングを合わせていきます。

ここまでくると、問題になるのは一歩の歩幅であったりコンマ数秒のズレ。ほんの何センチか、ほんのちょっとした角度の世界です。ここで少しのズレも逃さず全員で合わせることで、本番のステージで最高の物をお見せする事ができるのです。

6.合わせ練習2、通し練習…そして本番!

メンツ・ガードお互いが詰めの練習を行った後、もう一度合わせの練習をして最終チェックを行います。
この工程をドリルステージの曲数分だけ(定期演奏会だと7~8曲)行い、出来上がった物から徐々に長く通していきます。本番間近になると全曲の通し練習を行い、体力の配分や全体の構成なども詰めていくことになります。

そして迎える本番のステージ! ここまでの長い道のりは全て、当日お客様に最高のステージを、そして感動を提供するため。私達の思いを込めたステージを、どうぞお楽しみ下さい。

ドリルスタッフ紹介

ドリルステージの構成は、主に「ドリルスタッフ」と呼ばれる2人によって形作られています。

ドラムメジャー(Drum Major、DM)

隊形や全員の動き、ステージ全体の構成を考えます。
ガードチーフと共にドリルステージの全てを作っていきます。

ガードチーフ(Guard Chief、GC)

カラーガードの振り付けを考えます。
旗だけでなく布や傘を使ったり、ダンスを取り入れるなど、
より一層ドリルステージを盛り上げます。

ドラムメジャー

和田 瑛里花
基幹理工学部
渋谷教育学園渋谷高等学校出身

 

 

 

 

 

 

ガードチーフ

加藤 愛子
国際教養学部
小石川中等教育学校出身